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2021.02.27

床下の調湿材って?

床下調質材について

床下調質材として、炭、天然石、シリカゲルなどがあります
ほとんどが多孔質のもので、床下の湿気を吸収し、空気が乾燥すると吐き出す仕組みです。

さて、調質材は本当に必要なのかがテーマです。
結論、シロアリには効果がありません。腐朽菌にも効果がありません。

その理由ですが、シロアリは乾燥状態の床下でも発生します。
そもそもの話ですが、日本に多く生息するヤマトシロアリとイエシロアリの両方とも乾燥状態の木材も食害しています。
シロアリとはそうゆう生き物なんですね。

次に腐朽菌にも効果がない理由ですが、
腐朽菌が好む湿度は含水率が25%以上です
15%以下では菌糸を伸ばしません
しかも、腐朽菌が大きな被害をもたらすには数年の単位が必要です
梅雨時だけ湿度があがり、冬のように乾燥状態になるような環境ではもっと長い年月がかかります。
つまり、腐朽菌が発生する(成長する)には常時水に濡れている程度の環境が必要です。
このような環境に調湿材を敷き詰めたところで意味はありませんね。

昨日も書きましたが、調湿材を敷き詰めるなら換気扇の方が安くて有効です。

調湿材を進める業者がいたら、シロアリや腐朽菌のことをわかっていない人だと判断してください。
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(株)田口住生活設計室
現場経験30年の建築士と大工が中心となって、皆様にとって一番短にいる家守りとして活動しています。
 さいたま市を中心にリフォーム・リノベーション工事を行っています。
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代表 田口寛英  
   建築士・耐震診断士・住宅瑕疵担保協会インスペクター
   感動経営コンサルタント協会認定コンサルタント
   一般社団法人 ほめる達人協会認定講師
   人本・建築経営道場講師
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